医事統計資料とは、患者数や収入状況などを把握するための、各種統計資料、たとえば外来患者の統計や入退院の統計、種別の統計、日報、月報、年報などを作成していきます。
現在では診療所でもコンピューター管理がほとんどですので、病院の経営分析に必要な要素を、詳しく把握することが可能になりました。また これらの分析結果をもとに患者サービスや経営改善に役立てられます。
統計指標の算出方法として
「入院患者延数÷日数」 入院患者数と在院患者数という二つの言葉で、入院患者数はある一定の時刻に入院している患者を指します。 注:ある一定の時刻がいつなのかの規定は無いです。 それに対して在院患者数とは、 毎日24時現在の入院患者をいいます。(入院した日に退院した場合、または死亡した場合を含む。)
「外来患者延人数÷外来診療延日数」 ここでいう診療実日数とは、稼動日数ということであり、その月の暦日日数ではないことに注意しましょう。 しかし外来患者延数には時間外・休日・深夜の患者数も含めます。
「入院患者延数÷実働病床数×365)×100」 公的な統計においては許可病床数が用いられる場合が多いですが、 管理上では実働病床数を使うほうが実用的です。
「在院患者延数÷(0.5×入院患者数+退院患者数)」 平均在院日数とは入院費に正比例する性質があるので、 医療費を抑制する手段として短縮が求められています。
また、病院報告でも重要な位置を占める数値です。平均在院日数の計算式は、 医療費との兼ね合いから、 診療科別や疾病別、年齢別に出す場合などの場合は、別の計算式を用いる場合もあるので注意しましょう。