まず、診療には大きく分けると2つの診療があります。1つは保険診療と、もうひとつは自由診療と呼ばれるものです。
保険診療とは患者が診療費の一部を払って、残りは保険者が負担するものを保険診療と呼びます。例えば日本の一般的な医療保険制度では、国保や社保等種類があって、その保険によって医療費の自己負担割合がそれぞれ決まっています。ほとんどが3割負担で、乳幼児や老人ですと1割や2割などの負担割合があります。そして残りの7割〜9割分は各保険組合から医療機関に支払われるわけです。
それに対し自由診療とは、患者がすべての診療費を負担するものであり、健康診断や美容整形、分娩などがこれに当たります。自由診療の特徴としては、全額自己負担のため高額になってしまい、また各医院によってそれぞれ自由に料金設定をしているので、同じ処置でも通院する病院によって値段に差が生じます。
日本では、すべての国民が医療保険に入る義務と権利が存在します。そのため、診療費のほとんどは保険診療によるものとなっています。医療保険で診療した場合、診療費は患者と保険者双方で負担することとなりますが、これによって医療機関は2ヶ所に診療費を請求することができるのです。
また、日本の医療保険制度は、いくつか存在しますが、主に健康保険、国民保険、共済組合、船員保険などに大きく分けることができます。
一般的に、民間企業に勤務している人は健康保険に入り、自営業者などは国民保険に加入することとなります。このように、保険は多くの種類が存在し、保険の種類によってそれぞれの患者の負担額が変化してくるのです。