医療事務のスタッフは、患者が持参した入院指示書を受け取った後、入院患者用カードや入院用カルテを発行します。それと共に、患者が入院してくるまでに、外来用カルテ、心電図記録、レントゲンフィルム等のその患者に関する書類をすべてそろえておく必要があります。
また、入院日が決まったら、入院案内書の作成も行っていきます。入院案内書には、病棟や設備、入院する際に準備する必要があるもの等の必要事項を記載していきます。
特に注意したいことは、入院案内書には入院前に患者さんに事前に渡しておく必要があります。そして入院日が来た場合、または緊急入院の場合には、すぐにカルテ等を病院に搬送します。
医療事務の業務の中には、病棟クラークという仕事もあります。病棟クラークとは、入院する患者と医師や看護師との間に立って、患者の入退院の手続きや食事、物品の手配など事務的なことから、入院患者の診察室や検査室への案内、手術や検査のスケジュール管理などを行ないます。
病棟クラークの仕事は、常にまわりに目をむけて、速やかに処理を行いながら、 医師や看護師が治療に専念できるような環境を整えることが、重要になります。
医療事務の仕事の中では少し特殊ですが、その分知識や経験が求められ、とてもやりがいがある仕事です。
医療事務の資格を取って、医療事務の仕事をしたいと思っている方には、このような専門性がより高まる知識を学んで、患者やその家族とのコミュニケーションを、より深めていくのもよいかと思います。