病院収入の6割を占めている入院収入は大切な収入源ですので、病床管理は病院経営において、とても重要になってきます。病床管理の仕事は、空いている病床の数や、退院予定患者数を把握するのが主な仕事です。
現在ではまだ多くの病院で、病床の管理しているのが看護士長ですが、病床管理の効率化を図るために、医療事務スタッフに業務を関わらせる病院も出てきています。
これからの医療事務スタッフは常に病床の回転率や利用率、平均入院日数等をしっかり把握して検討していくことも大切です。
また、病床の管理を医事課で行っている病院などでは、医療事務スタッフだけで空き病床の数を把握するのは困難ですので、患者の病状を把握している看護部長や医師と、コミュニケーションをとりながら確認をしていきます。
そして患者の病状情報から、退院予定情報などこれから発生する状況の判断など、普段から院内での情報収集や、各診療ごとの病床数等を把握しておくことが大切です。
病床の種別としては、病院には精神病床、結核病床、感染症病床、療養病床、そして一般病床があり、診療所には療養病床があります。
また、診療所では、療養病床以外の病床もあり、長年にわたり地域に密着した入院医療が行われています。
一般病床・・・精神病床、結核病床、感染症病床及び療養病床以外の病床をいいます。
療養病床・・・精神病床、結核病床、感染症病床以外で、主として長期にわたり療養を必要とする患者を入院させるための病床をいいます。