医療事務スタッフの就職先は、大病院のような規模の大きい組織を選んだとしても、中小規模の病院・診療所を選んだとしても、それぞれ短所長所はあるものです。
たとえば大学病院の職場では、ひとつの仕事を専門で行うことが多いので、各業務のスペシャリストになれる可能性が高いです。また、中小規模の診療所では、一般的な医療事務の仕事だけではなく、秘書的な仕事や雑用もあり、全体的な仕事を覚えていくことできます。
さらに、職場の規模により関わってくる人間の数もだいぶ変わってくるので、自分がどの程度の規模でやりたいのか、最初にしっかりと考えておきましょう。
現在では、医療機関でも経営状態の良いところばかりではないのが現状です。自分が就職したい医療機関の経営状態も、あるていど知っておくことも必要です。
たとえば、病院では1日の平均患者数など、基礎データを公表しているので、厚生労働省で公表されている平均的データと比較すると、あるていど経営状態が見えてきます。
少なくとも、病院の規模や設備の立派さだけでは、経営状態の内実までを把握することは難しいので、就職する前に簡単に下調べしておいてもよいかと思います。
すべての医療機関は、経営理念にのっとって運営されています。そしてその理念は、職員一人ひとりの仕事への取り組み方にも大きく影響してくるので、共感できない経営理念のところへの就職は、控えたほうがよいかと思います。
希望する就職先の経営理念くらいはしっかり把握しておきましょう。